其田雅徳 & FAMILY

ITシステムデザイン

by MASANORI SONODA

其田家 / NEW FAMILY DESIGN

離乳食をウエダ家の乳酸菌で
手作りすることから、其田家の
家庭料理を "リニューアル"。

三人目の子が生まれ5カ月が過ぎた頃から、
離乳食がはじまりました。9歳の女の子、5歳の
男の子、そして生まれて11ヶ月の男の子。
其田家は家族の生活と仕事の場所が一緒
なのですが、仕事に忙殺される毎日で、
食事の準備や家事は妻のハルコさんに任せきり。

一人目、二人目はハルコさんが手作りで進めた
離乳食も、今は市販のものに頼る日も。
離乳食を始めてから便秘がちになっていたことが
気にかかっていました。今回の取材をきっかけに、
一念発起！乳酸菌で離乳食を作ることに挑戦！

デザインを入口にCOBO講座には数年前から
参加していたけれど、家族の食にも取り入れたい、
ときっかけを探していました。かぼちゃや
にんじんに乳酸菌をふりかけて、バーミキュラ
ライスポットで蒸すだけ。料理経験ゼロでも、
野菜と菌の関係性を知れば、ボタンひとつで完成。
調理の複雑さをシステムデザインで解決し、
家族の健康にもプラスにはたらく。驚くことに、
次の日から子供たち全員おなかが動くように
なりました。子供たちは反応が早い！
離乳食をきっかけに家族の食が新しく
生まれ変わり、其田家が循環をはじめます。

渋谷ヒカリエのイベントで
其田さんのデジタルアートを
見せてもらい、COBO×SONODA
プロジェクトが生まれた。

其田さんは、デジタルで自然の仕組みを
表現したいという想いから作品を作っていた。
都市社会の中で生きる私たちが、自然との
関係をつくるには、どうしたらよいのか？
都市の中で唯一の野生といわれる微生物を
媒介にして、自然とつながる事をミッションとし、
二十年以上活動をつづけるCOBOウエダ家と
其田さんとの出会いが次の1歩を踏み出しました。

微生物の知識を日常的にデジタル化し、
人と自然の関係を見える化する表現としての
プロジェクト、"COBO×SONODA" の誕生。
今回、COBOのHPで、自然界の生きもの関係を
微生物の視点から表現するという初めての
オリジナル作品発表となります。

其田家は、家庭の営みと仕事の
価値観の境界を無くしていく。
環境の世紀に新たな
ライフスタイルをデザインする。

仕事の価値基準は其田家の日々の家庭の営みから
生まれる。家族を犠牲にして仕事のみに
集中すればいいという時代は終わった。
家庭の営みにリスクを与えるような仕事の仕方
ではなく、家庭のライフデザインの質を
上げていくための仕事を選んでいく其田さん。
子どもと一緒に、自然を見て、自然に触れ、
自然から学ぶ感性を培っていきたいと考えていて、
農地や650年の歴史を持つ平林寺の雑木林が残る
埼玉県新座市に移り住みました。

家の前にある小さな庭では、野菜を乳酸菌で
発酵させて土壌作りをしている。有機肥料を
はじめ一切の肥料を入れることなく、土の中の
微生物のネットワークを数年かけて育ててきた。
近隣の畑よりもさらさらとした土壌になり、
トマト・キュウリ・ナス・カボチャ・ゴーヤ等が
豊かに実り、この畑の野菜をいかした離乳食や
家族の食を広げていきたいと意気込んでいます。
自然界と人との関係性を実践しながら、
プログラミングで法則性を探究し、ウエダ家と
ともにアプリ制作をしていきます。都市社会に
生きる誰もが日常の営みから自然世界と
つながっていくシステムを見える化していきます。